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平昌五輪にスイスから自転車で乗りつけた選手の親

 

(※この記事は2018年2月19日に執筆したものを加筆、訂正したものです。)

 

 昨日、平昌オリンピックでは小平奈緒選手がスピードスケートの500mで見事金メダルを獲得し、日本としては長野オリンピック以来のメダル10個獲得を達成することになりました。メディアでも羽生結弦選手の連覇に並んで大々的に取り上げられています。

 しかし、個人的にそれより気になったことがあります。女子スピードスケートの前、スキーのフリースタイル競技の一つである「エアリアル」をぼんやりと観戦していたときのこと、解説員の「~自転車で競技会場に乗り付けたそうです~」という発言が耳に引っかかり、早速検索してみました。

 エアリアルは、日本人選手では体操から転向した田原直哉選手のように、およそ10mもの落差を体操競技のように宙返りを行いながら飛ぶという冬のオリンピック種目の中でも特にワイルドなスポーツです。

 解説員が話していたのはエアリアルの選手の一人、スイスのMischa Gasser選手の両親のことでした。父親であるGuido Huwilerさん(写真右)と継母であるRita Ruttimannさん(写真左)は、約一年かけてユーラシア大陸を17000km走破し、ついにオリンピック会場である平昌に到達しました。

 

 でも北朝鮮は通過できないのでは?と思いHuwiler氏のブログを確認したところ、ちゃっかり飛行機を利用したようです。

 この地図を見る限り、スイスから中央アジアまで自転車で移動、飛行機で東南アジアに飛んで、再び韓国に飛んでいます。また、今後は飛行機で日本に行く予定のようです。ロイターの記事によれば、最大の難所は、中央アジアの高さ4000メートル以上に達するパミール高原の高速道路を移動することだったそうな。 エアリアルの放送中、度々顔がアップされるこのヒゲヅラのおやじは誰だなどと失礼なことを考えていましたが、息子ともどもただ者ではありませんでした。

(※追記時点ですでに広島県には到達していました。)

 

ロイターの記事(英語)

Blickの記事(ドイツ語)

Huwiler氏のInstagram